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医療・介護

病気を発見し、治療にも使用される医療機器は、日本の医療を下支えしています。安定供給が必須ですが、医療機器の物流には多くの課題が潜んでいます。経営リソースが限られる場合、アウトソーシングも検討するべきでしょう。ここでは、医療機器の物流の特徴と課題のほか、3PLの選び方をご紹介します。

20年にわたって培ってきた医薬品物流のノウハウが活きる

伊藤忠ロジスティクス株式会社

伊藤忠ロジスティクス株式会社では医薬品物流に20年携わっており、荷主の輸送商品の荷姿・管理温度帯に応じた医薬品輸送サービスを提供しています。例えば冷媒と真空断熱材製のBOXを用いた保冷医薬品輸送サービスを2015年から行っており、輸送毎の温度推移データの把握が可能です。

伊藤忠ロジスティクス株式会社の会社概要

会社名 伊藤忠ロジスティクス株式会社
設立年 1961年 7月
従業員数 5,702名(連結)
所在地 東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター13F

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医薬品だけでなく医療機器物流にも対応

株式会社カンダコアテクノ

株式会社カンダコアテクノでは医薬品専用の物流センターを保有しているほか、医療機器も取り扱っています。特に医療機器の取り扱いは小型医療機器から中型医療機器まで年間数百件の実績があります。

株式会社カンダコアテクノの会社概要

会社名 株式会社カンダコアテクノ
設立年 2008年(平成20年)5月2日
従業員数 記載なし
所在地 東京都千代田区神田三崎町三丁目2番4号

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医療機器の物流の特徴とよくある課題

医療機器は薬機法の影響下にあり、物流においても一般的な品物とは異なる制約を受けます。例えば、保管倉庫では品質マネジメントシステム(QMS)に基づき、適切に作業することが求められています。医療機器は衛生面への配慮が必要なため、携わる作業員には高い安全・衛生意識と知識も不可欠です。このような事情から、通常の物流より手間とコストを要する点が医療機器の物流の課題となっています。

体制の構築も課題と言えます。医療機器は安全性が重要であり、入庫から出荷まで一連のサイクルにおいて、洗浄・減菌に対応した設備や、高度な知識を有する作業員が必要です。これらを自社で整える場合、設備投資だけでも多額のコストを要します。作業員の教育やマニュアル整備も必要になり、一連の体制構築までに時間もかかります。

医療機器は短いリードタイムが求められます。スピーディに機器を配送できる体制も必須のため、倉庫や物流センターなど拠点の場所選びも課題になります。

医療機器の物流の課題を解決するなら、アウトソーシングが適しています。医療機器に対応した3PLは多く、保管・管理から輸送まで、アウトソーシングが可能です。自社での対応が難しい場合、検討してみてはいかがでしょうか。

医療機器の物流に必要な要件

医療機器における物流では、安全・衛生に関する高いコンプライアンス意識や、環境の構築が必要不可欠です。特に作業員へコンプライアンス遵守の意識を徹底させることは必須で、自社の信頼性にも関わります。そのうえで倉庫・物流センターを整備し、リードタイムを短縮できる体制の整備が求められます。倉庫などは、24時間体制での運用が必要になるでしょう。

医療機器の物流における3PL選びのポイント

医療機器の物流をアウトソーシングする場合、コンプライアンス意識が高い3PLを選ぶことが必須条件です。QMSに基づいた作業を実施しているか、減菌設備などを整えているかチェックしましょう。また、衛生管理体制や、作業員の取り組みもしっかり確認することが重要です。

リードタイムを短縮するために、物流拠点の位置の確認も必要です。できれば高速道路のICに近く、全国にスピード配送できる立地が望ましいといえます。